2026年5月26日火曜日

嫌子は一時的効果しかない

  嫌子を使って行動を制御するとさまざまな問題が生ずる。「嫌子によって耐性がつく」、「嫌子を与える人間を避けるようになる」、「嫌子を使うと行動が抑制される」、そして、「効果は一時的」である。

【引用はじめ】

 嫌子を使う行動の制御は多くの問題があると言われ続けているにもかかわらず、人々は嫌子を使って相手をコントロールしようとする。嫌子を使うことの問題はいくつかあるが、その問題の一つが次のことである。

 ⑤ 一時的な効果しかない

 行動分析学の創始者スキナーは一貫して、嫌子の使用による行動の制御に警鐘を鳴らし続けた。スキナーが来日講演では「罰なき社会」を提唱して、嫌子を使うことなく、好子出現の強化による社会の創造を論じた。嫌子出現による弱化は一時的に効果があったとしても、長期的に見て何の解決にもならないのである。

(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.57)

【引用おわり】

 嫌子を使ってもその場しのぎの一時的なものでしかない。効果は長続きしないことに気がつくべきである。嫌子でなく、好子を使ってより良い行動を導く手法を工夫するのである。

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