部下の中に、素直でなくもっぱら皮肉めいたことばかり言う部下がいる。困っている。何とかしたい。ただ、こういう捉え方では問題がある。
【引用はじめ】
頭はいいが皮肉屋で、それを何とか変えたい。しかし、相手を「皮肉屋」と呼ぶことは慎みたいし、危険である。相手がネガティブな発言を多発する原因を「皮肉屋だから」と考えては、医学モデル陥ってしまう。皮肉屋だからネガティブな発言をすると考えるのではなく、人の話に対してネガティブな発言をする傾向のある人に、周囲はわかりやすく「皮肉屋」というレッテルを貼るのだと考えるべきだ。皮肉屋だからネガティブな発言をするのではなく、ネガティブ発言という行動を「皮肉屋」とわかりやすく名づけたに過ぎない。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.69~p.70)
【引用おわり】
皮肉屋と称しても単なるレッテル貼りにしか過ぎない。こうした困った傾向をレッテル貼りだけでは、何の解決にもつながらない。なぜこうした傾向になるのかを、ABC分析などによって、行動随伴性で明らかにする必要がある。部下の皮肉を言った直後にどんな結果が生じているかを明確にして、どうすればその行動が弱化できるかを工夫するのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿