工場内における「安全行動」とは何かについて、誰にでも誤解なく分かるようにすることが大事だ。チェックリストの表現しだいでは、その解釈に違いが出たりして、記録の不一致など出る場合がある。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第32回目の引用である。
【引用はじめ】
工場内における安全行動のチェックリストを作成した。事故を防ぐために何をしなくてはいけないかは、すでに分かっていることだった。でも、あらためてチェックリストとしてまとめようとすると、表現が曖昧だったり("注意一秒、怪我一生"とか)、情報があちこちに散らばっていたり(パンフレットに書いてあったり、ポスターになってたり、操作マニュアルに書いてあったり)、あるいは見解の相違があったりして、必ずしも一貫していないことが分かった。
今度は複数の観察者が工場を訪れた。チェックリストの記入の仕方を説明して、工場内を見て回り、安全行動を測定した。そして二人の記録を突き合わせ、記録が一致していない項目について、観察者同士が相談しながら、表現をより具体的にしたり、分かりやすくなるように変更した。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.19)
【引用おわり】
安全行動に関するチェックリストを作成しても、実際に使用したらそれぞれに記録が一致しないことがある。そうしたことがあれば、記録が一致するようチェックリストの表現を修正しなければならない。より安全な行動が従業員みんなできるようにするためだ。
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