行動目標が最初はうまくいっていたのだが、時間が経つうちにだんだんとうまくいかなくなった。いろんな仕事が重なって、決めたどおりの行動目標ができなくなってきた。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第47回目の引用である。
【引用はじめ】
記録をつけ始めて最初の二週間は、目新しさも手伝って、A夫の爪噛みは減り、B子はほとんど毎日欠かさずジョギングと腕立て、腹筋を続けた。B子の体重は減り、A夫の爪はきれいに伸びていった。二人は会うたびに、目標達成を祝った。
ところが、三週目、会社の仕事が忙しくなって、残業が続いた頃から、だんだん雲行きが怪しくなってきた。ある晩、夜の10時過ぎまで残業していたA夫は、パソコンで書類を作成しながら爪を噛んでいる自分に気がついた。「や、やばい」と思いながらも、自分で自分の行動を止められず、あっという間にせっかく伸びていた爪をほとんど噛みきってしまった。おなじみの自己嫌悪である。B子の方も、会社から疲れて帰ってから公園までジョギングに行く気にならず、お風呂から上がるとテレビを見ながらお菓子を食べてしまっていた。これまた自己嫌悪に陥りながら。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.26)
【引用おわり】
行動目標が守れなくなると、自己嫌悪に陥りがち。なんて、できないんだろうと思ってしまう。意志が弱いからかなあ。どうすればいいんだろう。悩みは尽きない。こんな事では堂々巡りで何の解決にもならない。どうすれば、問題解決を図れるか。行動目標が確実に達成する計画が必要なのだ。
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