2025年1月27日月曜日

問題解決(57) 「行動改善のあり方」

 体重を減らそうと思って、運動をする。しかし、なかなか続かない。だから、体重も減らない。どうするといいか。ますば、ABC分析だ。先行条件と行動と結果の関係がどうなっているか明らかにするのである。特に、行動の直後の結果がどうなっているかが重要だ。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第57回目の引用である。

【引用はじめ】

 仕事から疲れて帰ってきてから運動すると、より疲れる。時間差のない強力な弱化だ。それに一回ジョギングしても体重が目に見えて減るわけでもない。 "継続は力なり" というが、継続しないと現れない結果は、残念ながらは、行動を強化しない。現代人のほとんどが運動不足であるという問題は、こうしたABC分析からすれば納得がいく。

 行動を記録したり、目標の達成を祝ったり、自分で自分にご褒美をあげたり、恋人と話す機会を設けるというのは、すべて行動を強化するための好子である。パフォーマンス・マネジメントは、先行条件(A)と結果(C)を工夫して、行動(B)を支援する。行動随伴性を分析して、自分の目標を達成するために改善するというのは人間にしかできない技である。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.28~p.29)

【引用おわり】

 運動したいんだが、仕事した後では疲れていてやる気がしない。それをなんとかしようと工夫する。記録をグラフ化してみる。運動した後はケーキを食べて強化する。恋人に電話して褒めてもらう。運動する頻度が高まる好子が出現できるようにするのだ。

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