A夫は爪噛み止める、B子はジョギングをするといった行動目標ができるようにするため、記録とってみた。しかし、それだけではしばらくするとうまくいかなかった。そこで別な随伴性をやってみた。「行動作戦2.0」である。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第49回目の引用である。
【引用はじめ】
A夫は、爪を噛んでいることに気づいたら、すぐに止め、噛んだ方の手を握りしめ、頭上に腕を伸ばして3分間保持するのだ。やってみると結構疲れるし、何より周りに人がいたらものすごく恥ずかしい。
B子の場合、毎日好きなお菓子を一個だけ食べてよいことにした。その代わり、運動した後だけである。運動をサボったらお菓子もなしだ。そして毎晩A夫の携帯に電話して、その日の成果を報告することにした。
この第二段階の作戦はたちまち効果を発揮して、A夫の爪は再び伸び始め、B子の体重は減っていった二人は毎晩電話でお互いの成功をお祝いした。
(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.27)
【引用おわり】
「行動作戦2.0」は、A夫の爪噛みしたら手を握りしめるなどした。B子のジョギングしたらお菓子食べた。互いに成功を褒めあった。こうした、行動直後の随伴性が功を奏してうまくいったのである。めでたしめでたしである。そんな簡単に行動は変わるものかと疑問を呈するかもしれない。まずはやってみないとわからない。論より証拠だ。
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