2025年1月16日木曜日

問題解決(46) 「最初の二週間はうまくいった」

 行動目標がはっきりすると、すべきことがやりやすい。 "爪噛み" を減らす、 "毎日、ジョギングを15分" などだ。うまくいったら、記録もつけた。二週間は目標どおりすることができたのである。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第46回目の引用である。

【引用はじめ】

 A夫の行動目標は "爪噛み" を減らすことと簡単に決まった。B子は体重を減らすことだが、そのために "甘い物を食べる" のを減らさなくてはいけないと思い込み、でもそれはあまりに彼女の人生をつまらないものとするので悩んでいた。結局、運動不足も問題だからということで、 "毎日、ジョギングを15分、腕立て伏せを20回、腹筋を20回する" というように、運動を行動目標にすることにした。行動目標に関しては、記録を毎日つけてグラフを描くことにした。

 記録をつけ始めて最初の二週間は、目新しさも手伝って、A夫の爪噛みは減り、B子はほとんど毎日欠かさずジョギングと腕立て、腹筋を続けた。B子の体重は減り、A夫の爪はきれいに伸びていった。二人は会うたびに、目標達成を祝った。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」 1999年 開成出版刊、p.26)

【引用おわり】

 A夫もB子も行動目標どおりうまくやることができた。二週間は行動目標がしっかりできて万万歳である。そのあともうまくいったか。続けることができたか。そこもしっかりみていく必要がある。 

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