2025年1月15日水曜日

問題解決(45) 「行動目標を決める」

 達成目標が決まったら、その目標を実現するための行動目標が必要だ。体重を減らすといっても、それが達成する行動はどうあるべきかを明らかにしなければならない。そうした内容について、「パフォーマンス・マネジメント」による第45回目の引用である。

【引用はじめ】

 A夫とB子は、まず、達成目標と行動目標を決めることにした。達成目標とは、最終的に何を達成したいかという目標、行動目標は達成目標のためにすべき、あるいはすべきでない行動に関する目標である。A夫は達成目標を "すべての指の爪の先に、噛み後のない白い部分が2ミリ以上あること" とし、B子は "体重X㎏" とした。

 さて、A夫の行動目標は "爪噛み" を減らすことと簡単に決まった。B子は体重を減らすことだが、そのために "甘い物を食べる" のを減らさなくてはいけないと思い込み、でもそれはあまりに彼女の人生をつまらないものとするので悩んでいた。結局、運動不足も問題だからということで、 "毎日、ジョギングを15分、腕立て伏せを20回、腹筋を20回する" というように、運動を行動目標にすることにした。行動目標に関しては、記録を毎日つけてグラフを描くことにした。

(島宗理著 「パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学」1999年 開成出版刊、p.25~p.26)

【引用おわり】

 達成目標は比較的簡単に決めることができる。それをどのように達成するかが難しい。そのための行動目標だ。そして、行動目標がどのように変化しているか、グラフ化して明らかにすることが重要だ。 

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